どーも、ジュニパパです。
僕は、これまで何度も書いてきていますが、15年間ギャンブル漬けの毎日を送っていました。
そして、その間に結婚と二人の子供にも恵まれたにもかかわらず、ギャンブルをやめることができず多額の借金を背負ってしまいました。
1年5か月前、借金返済で首が回らなくなりどうしようもなくなった為、妻に全てを打ち明けました。
その時、妻は第二子を妊娠中で二日後に産まれるという最悪のタイミングで打ち明けてしまいました。
なぜそのタイミングだったかというと、完全に自分の都合でした。
自分が借金で苦しかったから。ただそれだけでした。
打ち明けた時、妻は怒りと悲しみから泣き出してしまいました。
僕は、ただただ謝ることしかできませんでした。
次の日から、妻との話し合いが何度も何度も行われました。
今回は、ギャンブル依存症のパートナーを持つ方々に僕の妻が僕に対してとった行動や言動についてお話していこうと思います。
パートナーがギャンブル依存症で悩んでいる方はとても多くいると思います。
本記事を読むことで、世の中には同じように悩み苦しんでいる人がいる事を知っていただきたいです。
また、パートナーに対する対応についても参考にしていただければと思います。
自分の妻を苦しめている張本人が、これを書くのはちょっと違うのかもしれませんが、この記事を書くことで僕自身も今回の事を振り返り、二度と同じ過ちを犯さないようにしたいと思います。
本記事を書いた人
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では、まずはじめに借金を打ち明けた時の事を詳しく書いていきます。
借金を打ち明けた日
その日は、土曜日で日中はいつも通り家族でお出かけしていました。
僕は、この日に打ち明けることを決めていたので、心ここにあらず状態でした。
妻に「どうしたの?なんかテンション低いよ?」と言われたのを覚えています。
当然その時は、「いやなんでもないよ!普通だよ!」とカラ元気で返しました。
そして夜になり、上の子が寝た後にその時はきました。
僕「このタイミングで本当に申し訳ないんだけど、借金があるんだ、300万」
妻「はっ?嘘でしょ?」
僕「いやほんと」
妻「え?意味わかんない、ほんとに?」
僕「本当にごめん。競馬でやってしまった」
妻はしばらく信じられない様子だったけど、本当だということが分かった途端、泣き出してしまった。
僕も本当に申し訳ないことをしたといまさら後悔して泣いて謝りました。
さらに僕は、これまでいろんな嘘をついてきたことを全て話しました。
少し前に、通帳から勝手にお金を引き出したことがありました。
その時は、友達が競馬で負けてお金が無くなったから貸してあげたと嘘をつきました。
でも、本当は自分が競馬をする為に通帳からお金を引き出していたのです。
妻はひたすら泣き続け、その日は夜も遅かったため、二人とも眠りにつきました。
借金の清算
次の日の朝、妻との話し合いが始まりました。
妻は、僕の借金については一銭も出す気はないと言ってきました。
そして、「自分の両親に言って借金を肩代わりしてもらって。じゃないと離婚する」と言ってきました。
僕は、親には言いたくなかったので、しばらく黙り込み、家を飛び出してしまいました。
一時間くらい一人になり、色々と考えました。
そして、ある思いに気付きました。
『妻と子供と一緒にいたい』
僕は、今失いそうになっている妻と子供とこれからも一緒にいたいという一心で家に戻り、両親に電話をしました。
泣きながら電話をした為、両親は驚き「どうしたんだ?なんかあったのか?」とかなり心配してくれました。
しかし、競馬で300万借金があることを話すと、「はぁ?なにやってんのあんたは!」と呆れられてしまいました。
その電話で、借金の肩代わりをお願いしたのですが、「少し考えます」と言われ電話を切りました。
僕は、親だしすぐお金出してくれるだろうと高をくくっていました。
本当に親不孝者です。
その後、すぐに電話があり、「借金の詳細をメールしなさい」と言われました。
僕はすぐにメールを送り、返信を待ちました。
少しして、返信が来ました。
「反省文と今後、借金しないことを誓約書で誓ってください。それを見て借金の清算をするかを決めます」
僕はすぐに反省文を書き、今後は真っ当に生きていく旨を記した誓約書も一緒に同封し、両親へ送りました。
書類が届いたあと、すぐに連絡があり、お金を振り込むので口座を教えてくださいと連絡がありました。
僕は、ホッとしました。
しかし、ここからが辛い日々の始まりでした。
妻の僕に対する対応
借金の清算をし、さっぱりした僕は、もうギャンブルしないことを決意しました。
しかし、妻はそんな簡単に信用してれるはずもなく、むしろなにかと疑いの目で見てくるようになりました。
それもそのはず、これまでの生活がすべて嘘だったのですから。
それでも、僕は妻に感謝しなければいけない。
こんな僕とこれからも一緒にいる決断をしてくれたのですから。
理由は、子供の為と言っていましたが、僕はそれでも嬉しかった。
妻も僕を疑うのは辛いけど、死ぬまで僕を恨むと言っていました。
そんな感じで、お互いにとって辛い生活が始まりました。
まず、妻が僕にギャンブルと借金をさせない為に対策をとりました。
それがこれです。
- 現金を持たせない
- クレジットカード、キャッシュカードを徹底管理
- 定期的に個人信用情報の確認
- 家と会社の往復
- 僕の発言を信用しない
僕は、徹底してこの対策に協力しました。
そして、妻もまた僕の為に尽くしてくれました。
現金は逐一必要な時に渡す。使ったお金とレシートはすぐに返す。
クレジットカードとキャッシュカードも必要な時以外、渡さない。
1年ごとに個人信用情報の確認。
基本的に外出禁止。会社の飲み会はOK。
そして、僕にとって一番つらいのが『僕の発言を信用しない』です。
何を言っても、「どーせ、うそでしょ?」と信用してもらえないのです。
誰でも辛いでしょう。それが妻ならなおさらです。
一年くらいそんな感じの日が続きましたかね。
最近もたまに、言われたりすることもありますが、だいぶ回数は減りました。
本当によくできた妻だと感心しています。
僕は本当に恵まれています。
借金を肩代わりしてくれた両親。
こんなバカな夫と一緒にいる事を選んでくれた妻。
そして、何の罪もない子供たち。
ギャンブルをすることで失いそうになった人たちをこれからは全力で大切にしていこうと決意しました。
現在の暮らし
約一年半でだいぶ生活が変わりました。
もちろんギャンブルはやっていません。
そのおかげで妻からの信用もかなり取り戻したのかなと思っています。
きっと永遠に100%信用してもらえる日は来ないのだろうと思いますが、今はとても幸せです。
妻も笑顔を見せるようになり、子供たちも順調に成長しています。
ギャンブルをやらずに借金をしなければ、もっと最高に幸せだったのかもしれないと思うと少し残念ですが、逆にこの当たり前の生活が当たり前じゃないことに気付けたことが僕にとっては良かったのかもしれません。
まとめ
『ギャンブル依存症 夫』でググってみると、ギャンブル依存症の夫で悩む妻の話がわんさか出てきます。
その中には、離婚を選択した人もたくさんいらっしゃいます。
僕としては、パートナーの対応次第では離婚を選択しなくても良いのではないかと思っています。
僕のケースのように、両親が借金の肩代わりをしてくれたことで離婚しなくて済んだという話もよく耳にします。
しかし、それでも妻の対応が僕がギャンブルをやめていられる要因の一つだと思いますし、今も家族4人で幸せな生活を送っていられるのも妻のおかげだと思っています。
ですから、もし同じような状況で悩んでいる人がいるならば、少しパートナーに対する対応について考えてみても良いのではないでしょうか?
もちろん、本人が変わらなければいけないのは明白ですが、本人一人ではどうしようもないのが依存症の特徴でもあります。
もし、パートナーを愛していてこれからも一緒にいたいという気持ちがあるのであれば、少し寄り添ってみてはいかがでしょうか。